何故ソフトボールを始めたの? 080629

40歳の頃、ゴルフの腕を更に上げたいと考え始めていました。
学生時代、ゴルフ部に所属し20年以上の経験がありながら
真のシングルプレイヤーとは程遠かったのです。

丁度その頃、家内からのアドバイスがありました。
「XX大企業の肩書きのある間は、
部下や業者も貴方を相手にしてくれるでしょうが、
一度外れるとだれも寄ってこないでしょうね。
今からご近所の方と人間関係を作りなさい」と。
これがきっかけで、家内の知人の旦那が監督をしていた
ソフトボールチーム「滝野川オージンズ倶楽部」に入ることにしたのです。

ゴルフの腕を上げるため、下半身を鍛えよう。
それには全身運動のソフトボールは役立つと思いました。

当時私は40歳代前半でしたが、チームの主要メンバは50歳前後。
私は若手としてチームのホープだったと思います。
小学生時代によく遊んだソフトボールですが、
本格的なチームでは遊び半分といった気持ちでは通じず
初めは面食らいました。
しかし50歳前後の高齢者中心のチーム故に
自分の存在価値がわかるようになりました。

毎日曜日は練習か試合、そして年三回の公式戦。
徐々に参加することが楽しくなり、
いつの間にかチームも強くなっていったのです。
といっても下位のリーグでの上位争いでしかありません。

入部して10年ほどして私は監督に推挙されましたが、
監督就任以来6連敗という不名誉な記録を作ってしまいました。
この6連敗が実はチームの大改革の始まりでした。

新米監督に何とか一勝をプレゼントしたいという
仲間の団結した願望からメンバの増強が始まったのです。
自分達の息子や近所の若手が続々入部してくれました。
特に某実業団チームの解散に伴って
我がチームに主要メンバが数名入ってくれたことは
チームレベルの底上げになっただけでなく
親の言うことを聞かない息子達も
レベルの高い彼らの指示には真剣に聞いてくれるのです。
自ずとチームとしての結束力も高まり
レベルも格段に上がったのはいうまでもありません。

その後は下位リーグを脱出し、
上位リーグで優勝を狙えるほどのチームとなりました。
一昨年、昨年からは都大会にも出場しました。

ゴルフ上達の手段としてソフトボールをやり始めたのですが、
いつの間にかソフトボールそのものに夢中になってしまいました。
といってもチームレベルが著しく上がったのは
世代交代が順調に進んだ結果であり、
小生のような50歳台半ばはベンチ控えとなります。

試合に出たとしてもハイレベルの試合では
ピッチャの球が速くなり、なかなか出塁することができず
守備をしていてもなかなか打球は飛んできません。
走り回って汗をたっぷりかき快い疲労感を味わいながら
下半身を鍛えゴルフの腕をあげていく。
そんなシナリオとは程遠く、特に緊迫した公式戦となると
ベンチで手に汗握り、冷や汗をかくことしきりです。

とはいえ、チーム一丸となっての勝利は嬉しいものです。
勝利の喜びをかみ締めながら帰宅後、
汚れの無いユニフォーム姿で4−5km走ることにしています(^-^)。
これによりやっと気持ちの良い汗をかき運動した気になります

この習慣が定着し始め、今では帰宅後必ず近所を走ることにしています。
ソフトボールを始めた当初の目的である、
ゴルフの腕前はどうなったのでしょうか?
ここ数年のスコアを分析してみると
年間平均ストロークで80.7から83.5なので
十分当初の目的を達成していると思います。

ゴルフの腕を上げるためのソフトボールは
今やゴルフでは味わえない感動を与えてくます。
こうしたキッカケを与えてくれた奥さんに今は心から感謝しています。