恐るべしビックデータ  160619



米国小売り大手「ターゲット社」の実話
〜恐るべしビックデータアナリティック〜

・顧客の出産の予測や妊娠しているかどうかの見分けに力を入れる

・顧客の子供が生まれると、半径30km圏内の競合店舗が続々と顧客に
クーポンを送る。出生記録が公開されているから

・出産した顧客に来店してもらうため、小売業者はこの出生記録を
常日頃からチェックしている

・顧客にとってクーポンがどっさり届くので来店の確率は低くなる

・もしも、店舗同士の競争の始まる何か月も前に顧客の妊娠がわかれば
顧客をがっちり捕まえられる

・ターゲットの統計部門では公開されている出生記録を分析し、
25種類の製品カテゴリーの購買行動を分析した結果、
高い確率で出産を予測できるようになった。
最終的には出産日まで推定可能。

・これにより女性の妊娠直後から妊娠の段階に応じたクーポンを
送れるようになった

・妊娠初期にはビタミン剤のクーポンを、
出産直前には購買行動を変えるに有効なクーポンを

(恐るべし失敗事例)

・ターゲットは自社アルゴリズムを使って、ある女性の妊娠を割り出し、
自宅に大量のクーポンを送った

・ところが、その女性はまだ高校生

・彼女の父親は郵便を受け取ると
すぐに近所のターゲットの店舗にどなりこんだ
「娘にこんな郵便が届いたんだが」
「娘はまだ高校生なのにベビー服やベビーベッドのクーポンを
送りつけてくるなんて、娘に妊娠しろとでもいうのか?」

・店長が謝罪し、父親の怒りは収まったものの、
店長はあらためて謝罪のため数日後に父親に電話をした

・ところが、父親の口調は前回と比べすっかり変わっていた
「あれから娘と話したんですが・・・」
「実は家の中で私はまったく知らないことが起きていたようで、
娘は8月に出産予定です」
「謝らなきゃいかんのは私です」


・恐るべしビックデータ!