★2015年11月にこのページをご覧になった方が名乗りをあげてくれました。
 「詠み人不明の執筆者である」と。とても驚き当時の彼女の50年前の容姿
 が思い出され、懐かしくなりました。一部修正しました。

「あすなろ」昭和41年3月札幌市立大通小学校6年3組卒業文集

2.作文

●「僕たちの教室」 村井敏浩

 僕たちの組は男子と女子とがとても仲がいいと僕は思う。しかし、その反面女の人が男のような言葉を使う。どうしたあんな男が使うような言葉を使うのだろうと思う。聞いていてもいやなもんだ。あとこの組の欠点。いつも落ち着かない。いつも先生に言われている。僕もその中の一人だろう。今度はいい点。それは父兄会の時である。父兄の人が来ていたりすると皆はがぜん元気になる。これはこの組のいいところだと思う。しかし一番よい長所は仲が良いということだろう。集団で生活をするときはみんな規則を守りきちんとしなきゃだめだと思う。もうすぐ中学校に行くのだからもう怠けたりはできない。中学校に行くまでちゃんとする習慣を作ろう。

●「お父さんの病気」 石井真澄

 先週のことです。お父さんが会社から帰ってくるととても具合が悪いそうです。「具合でも悪いの?」と私が聞くとお父さんは苦しそうに「うん」といいました。そしてすぐ寝てしまいました。

 お母さんは心配らしくお父さんに付きっ切りでした。私が「お父さんどうなの?風邪なの?」ときくと、お母さんは「どうも風邪らしいよ」といいました。私が床につくとお父さんが「ごほん、ごほん」という苦しそうな咳をしていました。私は気が気でなくその夜はほとんど眠れませんでした。

 次の日の朝、私と弟が学校へ行くときは、まだお父さんは寝ていました。お母さんに「お父さん良くなったの?」ときくと「まだお医者さんに見てもらわないとわからないよ」といったので心配になってしまいました。学校でも勉強があまり頭に入りませんでした。

 放課後、急いで帰ってみるとお医者さんが帰った後らしく、お父さんが起きていました。お母さんに「お父さんどうだったの?」ときくと「急性肺炎になりかかったんだよ」といいました。私も急性肺炎になったことがあるので苦しいことがよくわかっています。でも次の日からは、元気が出てきたらしく私が学校から帰ってくると起きていました。

 そのためお父さんは1週間も会社を休みました。今私はお父さんが治ってよかったということと、いつもだったら朝に少しと夜帰ってからとの間だけしか話をする時間がなかったのが、ゆっくり話をすることができたということがとてもうれしいです。でもやっぱりお父さんがよくなったということが一番うれしいことです。

●「スポーツマンシップ物語を読んで」 山口公一

 僕ははじめスポーツが好きではなかった。それが体育委員になったきっかけで、スポーツが好きになった。このスポーツマンシップ物語は、とてもためになる物語だった。たとえば、猪谷選手は小さいときからスキーがうまく天才少年といわれた。それから体を鍛えて大きくなってからは自分の力を知ってそれなりにがんばったというよい点があった。またロサンゼルス大会の大江、西田両選手が棒高跳びがんばって二位、三位を分け合った友情のメダルという話もあります。また、村??選手の最後の健闘ぶりもよい点だと思う。スポーツとはどういうものか、スポーツマン精神とは何かということがよくわかった。この物語のどれをとっても、スポーツマン精神が満ち溢れていてとてもよいと思う。スポーツマン精神すなわちスポーツマンシップは何か。それは正々堂々と戦う。勝負にこだわらない。勝つことではなくて参加すること。最後まで競技をやることなどのいろいろな大事なことがある。このいろいろなスポーツマン精神がみんなこのスポーツマンシップ物語に載っている。また反面、スポーツマン精神にかけている人がいます。たとえば、競技を最後までやらない人、勝敗にこだわる人です。こういうことはスポーツマンとして恥ずかしいので一時としてもやめてもらいたいと思う。こういうこともこの本に書いてあるのです。でも僕はこの本を読んで真のスポーツマン精神を覚えたと自分で自覚しています。スポーツとは、こんなに大切なものなのだと思ったのは、この本を読んでからだ。スポーツをやってこそ、世界全体が平和になることもわかった。また、スポーツをやって心が美しくなるとか、心が鍛えられるようになる。このようにスポーツがこの世の中でどんなに大切だか、スポーツのよさがわかった。僕もスポーツマン精神を忘れないでスポーツに励もうと思う。

●「鶴を読んで」 杉本雅章

 僕はこの長い物語を読んでいるうちに、少し飽きるような気がした。作者は鶴の細かい点まで、よく見ている。根気があると思う。鶴も人間と同じように一人ではなく鶴がたくさん集まって一つの組を作っていた。そして傷ついた仲間の鶴を助けた。鶴は暖かい心の持ち主だ。人間も皆がこの鶴のようだったらよい社会ができるとだろう。鶴は気流のことや寝るときでも一羽が番をしているが、これは鶴の本能だと思う。けれど鶴が仲間を助けたのは鶴の暖かい心の現われだと思う。人間は釣るより高度な動物だ。しかし人間はこの鶴のような心の持ち主ばかりではない。この鶴からも見習わなければならないことがある。僕たちもこの鶴のような心をもって仲良く生きて生きたい。

●タイトル不明で仮題「電車通学」 佐々木敦子 注;2015年11月本人が名乗ってくれました

先頭の文章が欠落しており読めるところから転記

―――――そばまで持ってくることができません。体は45度くらいに曲がってつり革にもつかまれません。腰かけている人が親切にかばんを持ってくれるときはたいへん助かりますが、そうでないときは手が疲れて感覚がなくなってしまいます。工作を持っていくときはとてもこまります。冬になったらスキーを持って乗れるかどうか心配です。でも電車通学でなければわからない楽しみがあります。四丁目で乗り換えるときなど町の様子やパレードなどを見ることができます。それを電車の中から見ながら帰ります。そんなときなんだか中学生になったような気分で乗っているのもとてもよい気がします。

●「名探偵ホームズを読んで」 一の宮紀子

 私がなぜこの本を読んだという動機はスリルがあって面白いということです。この物語の主人公シャーロック・ホームズは皆から不思議な人物といわれています。私は同じ人間なのに刑事や優秀な探偵などが相手にしても手に負えるような人ではないということがたいへん不思議です。人間は人間でも、この人は世界で何人かの探偵のうちの一人に入るかもしれない。早く探偵や刑事のいない世の中になってほしい。

●「黒い海賊を読んで」 寺田鉄朗

 僕は読書週間中に黒い海賊という本を読みました。海賊というのは今まで野蛮で情けというものを知らない人たちばかりだと思っていた。しかし、黒い海賊は礼儀正しくて情け深い海賊だった。僕はやはり黒い海賊のように礼儀正しいと思っています。しかし、本当かどうかわかりません。黒い海賊は本当は貴族なのだが、マラカイボの長官のために両親を殺されてしまいました。それで黒い海賊は海賊になり長官に復讐すると決心しました。そしてついにやりとげました。僕もこの執念にはびっくりさせられました。それからカリブ海の国々にはたいへん奴隷が多かった。それでその奴隷に黒い海賊が何回も助けられました。僕はきっと主人の恨みから黒い海賊を助けたのだと思う。僕がもしその奴隷だったらきっと同じように黒い海賊を助けただろう。

●「こじきハサン??を読んで」 鈴江良子

 私はこの本を読んで考えさせられることがありました。それはお金がたくさんあってなんでも好きなことをしている人をとかく幸せだなと考えがちです。私もお母さんに何か物を買ってといってだめだといわれる。そして不幸せだと思うことがありました。でも私はこの本で私のようなこんな考えは間違っていることがわかりました。それはお金がたくさんあるのが幸せでなく自分の仕事を誇りを持っていつも愉快に働いている人これが一番の幸せだと思いました。ハサンはお金持ちにお金をもらってもなくしたりして、あまりお金はたまらなかったけれども、お金がなくなってしまった。けれども一生懸命に仕事をやっていたらお金持ちになった。私は今まではお金を持っている人ってなんでも買ってもらえて幸せだろうと思ったことが何度かあったが、なんぼお金持ちで好きなものを買ってもらっても、その人自身が幸せだと思っていなければ、いくら人から幸せだと思われていてもその人は本当に幸せではない。それと反対にひどく貧乏をしていて人から不幸せだと思われていても自分は幸せだと思っていつも楽しく生活している人は幸せだということがわかりました。私はこの本で一番教えられたことは幸せとはどういうものかということです。私は人がいいことをするといいなと思う。けれども私はこれから人のことばかりうらやましがらないで、自分は自分のことを楽しくやり、そしてまた、そのことに熱中して自分のやることに誇りをもってこれからも一生懸命やりたいと思います。私はこの本を読んでとてもよかったと思いました。

●「鶴」 宮本基行

 僕は今まで人間は一番りこうな動物で一番知恵のある動物で愛情の深い動物だと思っていました。それが間違いだと気がつきました。たとえば、ライオンならば生まれたばかりの赤ちゃんを崖から落として這い上がってくる赤ちゃんだけをかわいがる。

 僕ははじめなんてむごいことをするんだと思っていましたが、よく考えてみたら崖から這い上がってこないライオンならこのジャングルでは生きていけないということだと思います。実に美しい愛情だと思いました。鶴のことを考えてみました。この鶴たちはどんなに強い動物でも仲間たちが力をあわせればどんなことでもうまくいくと思いました。野球にしてもチームワークが整っていればどんなに強い相手であっても皆で力をあわせればいいのだとつくづく思いました。このことからも友達というのはなんて愛情の深いものかとつくづく思いました。

●「クリスマスプレゼント」 北本利美

 僕の家ではクリスマスのプレゼントにお金をもらうことになっている。このお金は通知箋のよしあしでもらう。だから通知箋が気になる。そこである日、ホームレーシングカーセットを買おうと思った。でも僕一人では買える見込みがなかったので弟と一緒に買うことにした。それから少したったある日僕が「僕買いたいな」と何回かいったときお父さんが「買いたかったら一生懸命勉強すればいいべや」といった。それを聞くとなんだかいやな気持ちになった。ちょうどそのときさっきTVでやっていたものの中で、ある人が自分のお小遣いをためて寄付したことを思い出しました。僕は黙っていたって、クリスマスや正月は楽しく迎えられると考えた。そうしたら3000円以上もするものを買うなんて贅沢だとわかった。だからレーシングカーを買うのをやめた。そして残ったのを寄付するのが本当だけどやっぱり買いたい。だから少し使って後は貯金することにした。そうしたらとてもいい気持ちになった。

●「最後の学校」 猪川真知子

 私たち6年はもう少しで卒業です。私は小学校の生活ではわがままであまりよい生活ができませんでした。三学期は最後ですから先生に注意されないように明るく卒業できるようにしたいと思います。先生、私は先生に迷惑をかけたようですから中学校へいったらそういうことのないようにしたいと思います。まだ、この作文を書くのは早いですけれど「本当にありがとうございます。先生、中学へ行ったら新しい生活をはじめようと思っています。先生は小学校から勉強しなければ遅い」といいましたけれど、一生懸命やってみたいと思います。

●「宿題を忘れる原因」 我妻新吉

僕は貯金をおろしてレーシングカーを買った。レーシングカーをしているといろいろ感じることがある。僕はよく宿題を忘れる。でも毎回というわけではない。忘れる人は毎回忘れる。とはいえ、レーシングカーに夢中になりすぎたために宿題を忘れることが多くなった。毎回宿題を忘れる人はそういうことをやっていることが原因のはずだ。でも毎度毎度忘れる人はレーシングカーと無関係かもしれない。これを直すにはその人個人の問題だ。でもレーシングカーのような遊びに夢中になって宿題を忘れる人は、あまり熱中しないように注意すればいい。といいながら自分の今日この頃は寝食を忘れてレーシングカーに夢中になっている。この作文で宿題を忘れないように、レーシングカーに夢中になり過ぎないことを宣言したい。

●「いたわりの気持ち」 金島智子

 この間のことだった。大久保先生がお休みの時、テレビの時間があった。先生がいないのでたいへん騒がしかった。テレビの時間には石田先生が来てくださった。石田先生が来てくださって二回目のことだった。石田先生は「視聴覚委員、うるさい人を教室に退場させなさい」とおっしゃった。新君が「廊下で遊んだらどうなるんですか?」といった。「もちろんだめだ」と石田先生がおっしゃった。「わかりませんよ」と新君がいった。その声はかすかに震えていた。石田先生は「新、教室へ行け」とおっしゃった。新君は素直に教室をでていった。2−3分くらいたって新君は泣きながら来た。その新君の泣く姿はとってもかわいそうだった。新君はなぜ「わかりませんよ」といったのだろうか。新君は廊下で遊ぶ人がいると思って、また石田先生は私たちのことを信用して「廊下で遊ぶ人なんかいないだろう」と思ったのかもしれない。私は新君に「どうしてあんなことをいったの」と聞くと新君は「いいじゃないか」といった。

 私は悪気があっていったわけではなく、新君は怒ってしまった。新君は私のことをおせっかいやきだと思ったのに違いないと思うと、いてもたってもいられない気持ちになった。しかし、新君のいったことはでたらめではなかった。廊下で遊ぶ人が多くなったのだ。だいぶたって村井君に「どうして新君あんなこといったのかしら」と聞くと「金島なんかに新の気持ちなんかわかるわけないべや」といったので悲しくなってしまいました。

●「グラジオラス」 高橋久美子

 母が花の種を植えていました。私はだまって母が花の種を植えているところを見ていました。母が「久美子ちゃん手伝って頂戴」といいました。私は知らんふりしていました。そうしたら母はあきらめたのかぶつぶついいながら仕事をまた始めました。私はなんだかおかしくなりました。でもあとでお母さんは疲れるだろうなと思いました。そんなことを気にしている時に隣の人がきて「このグラジオラスの球根あげるね」と私の所において行きました。私が母に球根を預けた時、隣の人が何か捨てようとしました。「何を捨てるの?」と聞くと「球根を捨てるんだよ」と隣の人がいいました。「じゃあ、私にくれない?」というと「どうせ、皮がむけてるからあげる」といって私にくれました。私は面白半分に畑を少し耕しグラジオラスの球根を植えました。何日かたってふと球根のことを思い出して見に行くと、なんと青々した葉が生えていました。私は思わず「ウフッ」と声を漏らしてしまいました。その後私はそのグラジオラスを大事に育てました。今度手稲の方に引越しすることになりました。私はきっとグラジオラスをおいていかなければいけないと思って母に頼んでグラジオラスを手稲に持っていくようにいいました。母は「グラジオラスきっと育たないと思うけどもっていってもいいよ」――――印刷不明瞭で以降判読不能

●「鶴を読んで」 岡田告

 僕はこの本を読んで一番印象に残ったのは、「ある一羽の鶴が列を離れて落ちてゆくのを二羽の鶴が助けてやった」というところです。鶴は人間以上とまではいかなくても人間ぐらいの価値はあるあると思うのだ。どんな小さなことでも鶴はやり遂げる。それに一羽の鶴が鷹にやられたとき、皆で助けてやる。これは仲間の思いやりと勇気がなければできないと思うのだ。人間は人を傷つけたいときには、人を殺すことさえ少なくない。このような人たちも鶴のよな行いをすれば、この世も明るくなると思うのだ。最後に僕はこの本を読んで教えられたことは、皆助け合い仲良くするということとだった。

●「今日の夜」 北本康弘

 僕はきょうの職題をした。終わってから日課表を作った。作っていたらお母さんがみにきた。お母さんは「ここはたくさんの科目があるから、これを抜かしてあそこにすればいいじゃない」といった。僕はそのとおりにした。また「ここを直したら」といったのでその通りにした。その通りにしたら「自分でも考えなさい」といわれた。そして僕は自分でやった。けれども途中でわからなくなった。それでお母さんにまた聞いてしまった。いくらやってもすぐ聞いてしまう。僕はどうして人に頼る癖があるんだろうと思った。中学校へ進級したら人に頼らないようにしよう。

●「室蘭」 平塚安弘

 6月26日に室蘭に行きました。室蘭は前にも着たことがあるけれどゆっくり見たことはありませんでした。1ケ月ほど前に燃えたタンカーを皆は写真を写していました。科学館について、中に入ったらテレビがありました。皆、テレビに映ろうとテレビカメラの前でわあわあ騒いでいました。僕も写りたかったけれど写りませんでした。先生が「早く行きなさい」といったので、まず3階に行きました。3階は室蘭の工業関係のものばかりでした。係員のおじさんの話を聞いてから見て回りました。見ているうちに室蘭の工業の素晴らしさに驚きました。いろいろ説明を聞いてから1階に行きました。1階にはレーシングカーやロボット、テレビ電話などのほかに割れないガラスなどもありました。少し見ているうちに、写真を写すよっていってきたのでいきました。終わってからまた中に入って見物しました。この1階で一番面白かったのはロボットでした。係りの人が「マイクに向かって大きな声を出してごらん」といったので、杉本君がロボットがしゃべっているのに大きい声で「あ〜」といったので僕が「まだロボットがしゃべっているうちにしゃべったら駄目だよ」といったら、杉本君は「あっそうか」といいました。しゃべっている間にロボットがしゃべり終わったので杉本君がまた、「あし」と声を出すと、またしゃべりだしました。僕は「ロボットは何をいわれても返事をするので少しばかみたい」といいました。すると近くにいた人が「ほんとだ」といったので笑いました。2階に行く途中に判がなかったので押してこようかなと思ったけれど押しませんでした。2階には火災報知器や飛行機の座席などがありました。順々に見て回りましたが、途中まで来ると「行くよ」といわれたので降りていきました。(判読不明で途中省略)入り口のテレビカメラの前がごちゃごちゃ人が寄っていました。皆帰るのでテレビに映ろうと一生懸命でした。僕も写りたかったけれど頭しか写りませんでした。先生が来て「皆写りたいのだから順番に並びなさい」といったので皆並びました。そのうち先生も写ったのでだれかが「先生どけなければ駄目だよ」といったので「あっそうか」といってどけました。それからバスに乗って登別に向かいました。

●「6年になって」 渋谷みどり

 私は日課表の予定をたてないで日曜日にまとめて書き入れてしまいます。それに学校から帰ってくると月水金は塾へ行くおかげで帰ってから勉強をする習慣がつきました。でも火木土はどうしても怠けてしまいます。その理由は月水金に図書の本を借りてくるのでついついその本を見ていて勉強ができなくなります。お母さんは「本を借りてくるのはよしなさい」といっています。でも私は本を読むのが好きなので「夜やるからいいでしょう」といってしまいます。こうしてご飯を食べた後2時間くらいやりますが、宿題が多く出たときは10時頃までやって寝不足で朝起きれません。だから今度から本を読むのは暇なときにしようと思います。

●「6年になって」 静間勝己

 5年になったときは日課表で勉強してきましたが、やはり6年になっても日課表で勉強していきたいと思います。5年のときは日課表を月曜日に持ってきたことがほとんどなかった。それが僕の欠点だと思う。物にあきやすいということ、その欠点を早く直そうと努力している。家では勉強をしているとあきて後からしてしまうことがあるので直すようにしたい。

●「6年になっての決意」 八木静枝

 私は学習の面では日課表をするのを時々怠けてしまう。自分でやろうやろうと思ってもついだめになって遊んでばかりいる。それで日課表を忘れずにやろうと思います。また、字も汚いのでそれも直したいと思います。生活の面ではいばってわがままなところが欠点だと思います。お婆ちゃんに何回もいわれますが、なかなか直りません。それに自分のことばかり考えています。それで自分の欠点を少しでもいいから直していきたいと思います。

●「6年になって」 鳴瀬厚子

 私は物事に熱中できません。すぐ飽きてしまうのです。この前、親戚の人にレース編みを教えてもらいました。はじめははりきってやっていたのですが、途中で飽きてしまってやめてしまいました。物事に熱中できないと算数などはできません。どうしてかというと計算が多いと面倒くさくなってしまうからです。あと1年で卒業です。それまでに物事に熱中できないということをなくしたいと思います。

●「6年になって」 皆川淳志

 僕は6年生になったのだから算数をしっかりやりたいと思っています。僕は今そろばんの塾へ北本利美君と一緒に通っています。まだ初級だけれどもがんばって6級にはなりたいと思っています。また、去年は日課表できなかったけれども今年こそはまじめにやっていこうと思っています。僕は別に社会気違いでもないのに皆は社会の時間になるとそういう。どうしていうんだろう。

●「6年になって」 椿邦美子

 6年になった私はあまりよいことはできないが、勉強はがんばるつもりだ。私は転校してきたばかりなのでわからないことがたくさんある。わからないことはクラスの皆に教えてもらおう。きっと皆いい人たちばかりだろう。学校が終わると家に帰って勉強する。勉強をする時わからない所がたくさんある。わからない所は働いているお兄さんがたに教えてもらおう。私はあまり勉強しないで遊んでばかりいたが、もう6年生なのだから一生懸命勉強して立派な6年生になりたい。

●「6年生になって」 蓑輪正巳

 6年生になって始業式のとき、はじめてこの6年3組の教室を見て「ウワー!」と思わず声をあげてしまった。このとき僕は思った。この教室みたいに心を入れ替えてうんと勉強しようと思った。5年の時あまりよくなかった科目を6年には一生懸命がんばろうと思った。そして家庭学習も一生懸命やろう。お母さんの言うこともよく聞いてお手伝いもしよう。僕はこの教室を見てこういうことを決意した。もう一つは委員になりたい。皆にすかれるように努力しよう。

●「6年生になって」 中里裕

 僕はもう大通小学校の最上級生なのだから生活態度をきちんとして立派な6年生になりたいと思う。僕は学校から帰ったらまだ外は明るいのですぐ遊びたくなる。けれどお父さんは「学校で勉強したことを復習して明日の予習をしてから遊びなさい」という。でもそんなにまじめに勉強したら日が暮れて遊べなくなってしまう。遊ばないとつまらない。そこで僕は考えた。帰ってからすぐ遊んで夜に勉強しようと思った。それならきっとうまくいくだろう。

●「6年生になって」 梶浦悟

 僕は6年生になって勉強のことを反省してみた。6年生からは家出予習や復習を必ずやろうと思っている。僕はもう6年なんだからテレビや遊びの時間にも区切りをつけ一生懸命生活をよりよくしたいと思う。僕は勉強を昼しないで夜やる癖がある。6年生にはなるべく昼勉強して夜に遊ぶようにしたいと思っています。

●「6年生になって」 刀根佳子

 私は6年生になったのだから皆から信頼される人になりたいと思っています。そしていつもお母さんにいわれてからでないと勉強をしないのでお母さんにいわれる前に自分から進んでしたいです。学校での生活は自分だけではなく大勢の人たちからなっている。だから自分勝手に行動してはいけません。皆で進んで勉強し、わからないところがあれば友達に教えてもらい、でもなるべくなら自分でやっていくのがよいと思います。家に帰ってきても私はすぐにお兄さんやお姉さんに聞く癖があります。だからあまり人に頼らないで自分の力でなんでもわかるようにしたいです。そして何でもわかるようにしたいと思っています。