バーディ、イーグル、アルバトロス
●バーディの語源は「flew like a bird」

 パーより少ない打数には,なぜか鳥にまつわる名前が付いている。イーグルやアルバトロスは鳥の種類(鳥名)。バーディは小鳥全般を指す言葉である。

 バーディという用語は,1903年,A・H・スミスというプレーヤーが1打少なくホールアウトしたときに,「flew like a bird(鳥のごとく飛んだショット)」 と叫んだのが始まりで,第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にアメリカで一般化したらしい。

 bird(バード)には,アメリカのスラングで「優れた」「素晴らしい」という意味があり,それが幼児語のbirdie(バーディ)に変化して普及していった。

●アルバトロスには諸説あり

 イーグルはバーディを上回るということから,birdie(小鳥)よりも強大でアメリカの国鳥でもあるeagle(ワシ)という名前になった。アメリカの国鳥がhawk(タカ)だったら,パーより2打少ないことを「ホーク」と呼んでいたかもしれない。

 アルバトロスはパーよりも3打少なくホールアウトすることだが,長い飛翔(ティショットもセカンドショットも長い飛距離が必要)ができることからalbatross(アホウドリ)と名付けられた。

 その用語が使われ始めたのは1935年ごろで,それ以前は「ダブルイーグル」「ゴールデンイーグル」と呼んでいたのだとか。

 1935年の第2回マスターズの最終ラウンドで,ジーン・サラゼンが15番パー5の第2打をバフィーで打ち,見事にカップイン。その偉大なショットをアルバトロスと呼んだ説が有力だ。

 また別の説では,1921年の英米アマチュア国際対抗試合で,ボビー・ジョーンズがパーより3打少ない打数で上がり,洋上を美しく羽ばたく海鳥をイメージしてアルバトロスと名付けたともいわれる。



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